広島市では、平和実現への意欲・態度を育成するため、子どもたちが、「被爆の実相」を継承することに加えて、発信することにも力を入れています。
通常、各国の大使等にお会いすることは難しいですが、平和記念式典に参列される機会を捉えて、直接中学生が大使等に英語による平和の発信を行うもので、平和教育として重要な意義を有しています。
今年は、市内32校の中学校から36名のメッセン
ジャーが選ばれました。
そして、被爆者による講話の聴講、グループ演習、留学生との交流など4回の研修を経たうえで、発信当日の8月6日を迎えました。
参加された皆さんは、平和メッ
セージを伝えるということについて、以下のような様々な体験をすることが出来ました。
駐日大使等と自己紹介など英語で会話をしました。 (8月6日 リーガロイヤルホテル広島)
駐日大使等へ英語で平和メッセージを発信しました。 (8月6日 リーガロイヤルホテル広島)
(8月6日 リーガロイヤルホテル広島)
【メッセンジャーの感想】
○ 己斐(こい)中学校 江口実良(えぐち みら)さん(3年)
海外の人々に自分の思いを伝えるには、ただ思いを話すのではなくて、相手の住む地域の文化や歴史を知ったうえで改めて自分の伝えたい内容が相手にどう受け止められるのか見直すことが大切だということや、広島に関して私たちが当たり前に知っていると思っていたことは他県や海外の方は全然知らなかったので、もっとたくさんの人に広島や平和に関することを伝えたいと思った。
○ 伴(とも)中学校 柴田楓佳(しばた ふうか)さん(3年)
平和メッ
セージを修正する際には、様々な立場から見て考えるように気をつけました。
大使との会話では、笑顔は平和を広げることができ、笑顔で過ごすことはすごく大切だと言うことについて話し合うことが出来ました。
このことから、日常生活でも周りをもっと笑顔にできるように、自分から笑顔で平和を広げていきたいです。
○ 東原(ひがしはら)中学校 八反田智哉(はったんだ ともや)さん(3年)
今まではただただ平和になればいいなと思っていましたが、研修で平和の大切さ、戦争の恐ろしさを学んで、平和になってほしいという気持ちが強くなりました。
駐日大使の方に対しては、生い立ちや性別、人種に関係なく相手の気持ちになって考えて伝えるように意識しました。
海外の人々へ平和メッセージを発信し、広島を訪れた目的などを英語で質問しました。(8月6日 平和記念公園)