和文機関紙「平和文化」No.213, 令和5年9月号

8月6日に「ハノーバーの日」記念行事を開催しました

 広島市とドイツのハノーバー市は今年、姉妹都市提携40周年の節目の年を迎えました。
 1968年、日独文化協定に基づいて青少年交流日本代表団130人が渡独した際、広島国際青少年協会は総主事と広島市の大学生2人を送り出しました。 その後も同協会を中心に広島市とハノーバー市の民間レベルの青少年交流が続きました。 1972年には初めて広島市長がハノーバー市を訪問して行政間でも人的交流が進み、機運が熟した1983年、姉妹都市提携に至りました。 また、ハノーバー市は平和首長会議の副会長都市としても大きな役割を果たしていただいています。
 8月の初週、姉妹都市提携40周年を記念して、ハノーバー市からベリット・オーナイ市長を含む21名が広島を訪問しました。 国際市民交流課では、この訪問団が8月6日の朝、平和記念式典に参列するのに合わせ、午後に、「ハノーバーの日」と題し、節目の年を祝うとともに、広島市民にドイツ文化を体験して身近に感じてもらい、姉妹都市について理解を深めてもらうイベントを開催しました。
 セレモニー開催前には、ソーセージ、バウムクーヘン、ドイツ直送のパンの試食やワインの試飲、ドイツの電車のペーパークラフトといったドイツ文化体験と、ハノーバー市と関係が深い上田宗箇(うえだ そうこ)流のお茶席を、多くの市民が楽しみました。
賑わうルッチェラーゲブースと、ドイツの民族衣装を着た広島国際青少年協会の学生
(にぎ)わうルッチェラーブースと、ドイツの民族衣装を着た広島国際青少年協会の学生
 中でも、ハノーバー市特有の文化「ルッチェラーゲ」(一気飲みの一種)の体験コーナーは広島国際青少年協会のメンバーを中心とした約30人の若者が担当して、活気にあふれた企画となりました。 また、これまでの両市の青少年交流の歴史をパネルで紹介しました。
賑わうルッチェラーゲブースと、ドイツの民族衣装を着た広島国際青少年協会の学生
(にぎ)わうルッチェラーゲブースと、ドイツの民族衣装を着た広島国際青少年協会の学生
 さらに記念ステージでは、広島市内の高校生等が世界各国の青少年と意見交換して相互理解を深め、世界平和について共に考える「青少年国際平和未来会議」のメンバーが、5月にハノーバー市を訪れた際の報告を行いました。 例年、青少年国際平和未来会議は広島市と姉妹・友好都市で交互に開催して、世界各国から集まる青少年が平和交流していますが、今年は広島市との姉妹都市提携協定書調印日の5月27日に合わせて、ハノーバー市での開催となりました。 訪問したメンバーによる報告は、ハノーバー市で培った考えや思いを音楽で表現したエピソード等、次世代の、国境を越える豊かな創造性を感じるものでした。
 その他、ヒロシマ・メッセンジャーによるハノーバー市紹介、ドイツにゆかりのある広島の音楽家によるクラシック・コンサート、そして、広島市消防音楽隊17名による豪華な演奏等、盛りだくさんなステージとなりました。 来場者は約500人を数えました。
演歌の定番曲「まつり」の演奏で会場を沸かせる広島市消防音楽隊
演歌の定番曲「まつり」の演奏で会場を沸かせる広島市消防音楽隊
(国際市民交流課)
 
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