和文機関紙「平和文化」No.213, 令和5年9月号

ヒロシマ・ピーフォーラム(前期)を開催しました

 本財団では、平和の原点としてのヒロシマを見つめ直し、原爆や平和について考え、どのように行動していけばよいかを探求する機会を市民に提供するため、広島市及び広島市立大学との共催により、連続講座「ヒロシマ・ピーフォーラム」を開催しています。
 今年度の前期課程では、5月から7月にかけて3回の講座を開催し、幅広い年代から100名を超える方が受講しました。
 第1回では、「ろう者の被爆 ~語られなかった被爆体験~」と題した講義と「手話で語り継ぐ被爆体験伝承者の会」の皆さんによる被爆体験伝承講話を行い、戦時中にろう者が置かれていた困難な状況や、被爆したろう者の苦しみについて理解を深めました。
 第2回は、本川(ほんかわ)小学校平和資料館とシュモーハウスを巡るフィールドワークを実施しました。 本川小学校では、学校や周辺地域が受けた原爆被害について、シュモーハウスでは、シュモー氏と仲間たちによる被爆後の広島の復興への思いや活動内容などについて、それぞれ学びました。
本川小学校平和資料館の見学
本川小学校平和資料館の見学
 第3回は、G7広島サミットをテーマにとした講義「核軍縮を巡る成果と今後の展望」、「G7広島サミット後の広島平和文化センターの取組」を通して、サミットの成果や課題等を振り返りながら、今後、市民社会が核兵器廃絶に向けてどのように取り組むべきかを考えました。
 受講者からは、「新たな学びを得ることができた」、「フィールドワークを通して現地に足を運ぶことで、当時のエピソードを身近に感じることができた」、「自分も平和を伝えていく取組をしていかなければいけないと感じた」などの感想が寄せられ、多くの受講者の平和意識の高揚を図ることができました。
 後期のヒロシマ・ピーフォーラムは、10月に開講予定です。
(平和市民連帯課)
 
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