和文機関紙「平和文化」No.213, 令和5年9月号

へいわこうえん日本語教室を開催しました

 入門レベル「へいわこうえん日本語教室」は、例年、ゴールデンウィーク後に教室をスタートし、8月6日やお盆休みまでのコースとするなど、時期的に継続して落ち着いて学べる開講スケジュールとし、出来るだけ受講者の学習環境を整えてきました。 今年度は、6、7月は例年通り国際会議場にて開催しましたが、G7広島サミットの開催のため、4、5月は袋町(ふくろまち)のまちづくり市民交流プラザに会場を変更し、時期を前倒しして開催し、のべ162人の受講がありました。
 日本語を解さない外国人には、初めての場所に行くことや環境の変化に対応すること、一つ一つが大変であるため、例年、継続的に落ち着いて学べる開講スケジュールとし、場所も出来るだけ受講者の学習環境を考えて設定しています。 そのため、今回のように会場変更があったり、ゴールデンウィークやサミットのため授業が出来ない期間があると、モチベーションの維持が難しかったようですが、最後まで頑張って通って来た学習者もいました。
ゲーム形式でひらがなを学ぶ様子
ゲーム形式でひらがなを学ぶ様子
 SDGsの基本理念の一つに「誰一人取り残さない」があります。 へいわこうえん日本語教室はこの理念に基づき、教師、スタッフ一同、共生に向けて、異なる価値観を乗り越えて、手に手を取りあい支え合うことの大切さを実感できるような教室運営を目指しています。 開催4年目となりますが、日本にいながら日本人との接点が少なく、同国人のコミュニティの中で生活が完結しがちで、日本語はもちろん世界で最も使われる共通語の英語でのコミュニケーションが難しい外国人の参加が増えてきています。 このような、日本語弱者の方たちは、災害時・緊急時には、情報弱者となり、助けを求めることもできない場合があります。 日常においても、日本社会に対して壁を感じることなく共生していけるよう、これからも、国際平和文化都市・広島市に向けた取り組みを続けていきます。
(国際市民交流課)
 
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