和文機関紙「平和文化」No.215, 令和6年3月号

国内外の職員による
平和首長会議インターンシップを実施

 平和首長会議では、国内外の加盟都市の若手職員等を広島に招へいするインターンシップを実施しています。 本インターンシップは、被爆の実相を深く理解していただいたうえで、終了後、それぞれの都市が、事務局や他都市との連携を強化しつつ、平和に向けた取組を推進してもらうことを目的としています。
<海外加盟都市>
 1月17日から31日までの2週間、平和首長会議の副会長都市及びリーダー都市のグラノラーズ市(スペイン)からモンツェラット・カタ・ラドさん、理事都市のウェリントン市(ニュージーランド)からフィービー・ロケットさんを受け入れました。 お二人は、平和活動に熱心な広島市立舟入(ふないり)高等学校で、生徒たちとの交流も行いました。
 カタ・ラドさんは、「ヨーロッパ支部は、役員都市の10都市が毎月ウェブ会議で意見交換を行っている。今後は、平和文化月間の取組を進めたい。」、ロケットさんは、「ウェリントンで『平和の散歩道』を設けるなどしている。今後、原爆ポスター展も行っていきたい。」とおっしゃっていました。 今後の各都市との協力関係の充実を期待しています。
被爆体験証言者の八幡照子さんとインターン
被爆体験証言者の八幡照子(やはた てるこ)さん(中)とインターン2人
<国内加盟都市>
 1月31日から2月2日までの3日間、北海道から鹿児島県までの国内加盟都市19都市から、19名をインターンとして受け入れました。
 「被爆の実相」や「核廃絶に向けた人道的アプローチ」について学んでいただくとともに、各都市の取組に関して相互に質疑・意見交換を行いました。
 また、グループワークは、「今後加盟都市が行うべき平和推進事業」をテーマに行いました。 各グループからは、「広島・長崎に派遣した中学生を地域の平和のリーダーとして育成したい。そのため、被爆地の子どもたちとの継続的な交流を考えられないか。」、「VRやARを活用し、戦争を追体験することができないか。」などの意見が出ました。
 これらを通して、参加者からは「他の自治体職員とのグルーワークや意見交換は、とても貴重な経験となった。」、「市民の平和意識醸成のために様々な取組を行っていきたい。」などの感想が寄せられています。
グループワークの様子
グループワークの様子
(平和首長会議運営課)
 
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