太平洋戦争末期、陸軍の「特別幹部候補生」として船舶司令部(通称「暁部隊」)に配属され、江田島
(えたじま)に集められた少年兵たちは、㋹(マルレ)と呼ばれた一人乗りのベニヤ板製モーターボートで敵艦を撃沈させる特攻訓練を続けていました。
しかし、死を覚悟していた彼らを待ち受けていたのは特攻ではなく、1945年
8月6日の原爆投下でした。
激甚な被害が生じている中、「本務を捨てても広島市の救護に立て」との命令を受け、急行した彼らは、死の街ヒロシマで何を見て、何を感じたのか。
人命救助に尽力した彼らの心情を通して、被爆の実相に迫ります。
展示内容
今回作成した約30分の映像作品を大型スクリーンに上映します。
また、暁部隊元隊員の軍服、胸章、水筒などの関連資料を展示するとともに、元隊員たちの被爆体験記
18編をタッチスク
リーンで紹介します。
さらに、南側エントランスでは、㋹艇の実物大レプリカ(長5.6m×幅1.8m×高1.0m)を展示します。
【お問い合わせ】
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館
TEL(082)543-6271