広島市に住んでいる外国人市民の皆さんに、災害リスクについて正しい知識を身につけ、災害時の適切な避難行動につなげてもらうための防災研修「食べて学ぼう! 防災教室」を実施しました。
第1回目は10月1日に広島市留学生会館で実施し、応募した10人の外国人市民が参加しました。
第2回目は3月2日に沼田
(ぬまた)公民館で実施し、沼田日本語教室で日本語を学んでいる外国人市民7人が、日本語ボランティアと共に参加しました。
この研修では、広島市危機管理室災害予防課の職員を講師としてお招きし、様々な自然災害の特徴や日頃からできる防災対策について、映像や写真を見ながら、説明していただきました。
その後、身につけた知識をより確かなものとするため、ゲームやクイズを通して、楽しみながら学びを深めました。
各研修の最後には、イベントのタイトル「食べて学ぼう!」にもあるとおり、非常食を参加者全員で試食しました。
第1回は、水または熱湯だけで調理ができるパスタとパンを、第2回は、発熱剤を使った熱々のカレーを試食しました。
参加者からは、「思っていたよりもおいしい。」と大変好評でした。
さらに、「非常食を備えておこうと思う。」「避難誘導アプリをダウンロードしようと思った。」といった感想が寄せられ、防災意識の向上につながるイベントとなりました。
現在、留学や就業のために、外国人市民は増加傾向にあり、災害に関する知識や防災力を高めていただくことが不可欠です。
実例として、今年1月に発生した能登半島地震では、情報が届かず孤立した外国人技能実習生も多くいたとのことです。
災害時に誰ひとり取り残されないよう、このような取組をこれからも続けていきます。
(国際市民交流課)