入門レベル「へいわこうえん日本語教室」を、5月9日から7月25日までの間、全22回開催しました。
この教室は、日本語初学者を対象とし、日本での日常生活に必要な日本語の力をつけることを目的としています。
今回はフィリピン、バングラデシュ、インド、中国、韓国、ネパール、タイ、メキシコ、チリ、ペルーにルーツを持つ14名が受講しました。
来日間もない受講者の方にとっては、不慣れな環境にストレスを感じることもあり、継続して日本語教室に通い、学習することは決して容易ではありません。
しかし、今期は多くの受講者がモチベーションを維持して教室に通い続けることができました。
へいわこうえん日本語教室は、生活に役立つ日本語を学ぶことはもちろんですが、人と出会い、つながる場としての役割も大切にしています。
受講者の中には、日本で生活しながら日本人との接点が少なく、主に同国人のコミュニティの中で生活する方がいます。
この教室では、同時期に開催している日本語ボランティア養成講座の受講者がサポーターとして教室に参加する機会を設けています。
初めは互いに緊張した様子で接していても、アクティビティを交えた授業を受ける中で打ち解け、和やかな時間を過ごす様子が伺えました。
普段接することのない人同士が出会うこと、そして相手を知ろうとすることは多文化共生の第一歩です。
また、緊急時に助け合える顔見知りの関係を広く作っておくことは、地域で安心して暮らすために重要なことです。
広島平和文化センターは、へいわこうえん日本語教室などを通じて、誰も孤立しないよう、人と人のつながりを作り、これからも多文化共生社会を目指した取組を続けていきます。
(国際市民交流課)