2月15日、パルテノン多摩
(たま)大ホール(東京都多摩市)において、平和首長会議東京都多摩地域平和ネットワークにより、「戦後80年平和サミット」が開催されました。
松井一實
(まつい かずみ)広島市長も来賓として参加しました。
サミットでは、ネットワークに加盟する26市に在住する高校生・大学生26人で構成される「平和ユース」が、昨年8月の広島研修を踏まえ、各市長に平和のメッセージを伝えました。
その後の平和ユースと26市長のトークセッションでは、次のような、充実したやりとりがありました。
(河村孝(かわむら たかし)三鷹(みたか)市長)
「戦後80年一度も戦争をしなかった日本は平和だったと言ってよいか。」
(山中明日奏(やまなか あすか)三鷹市ユース)
「平和は一つではない。核兵器を無くすということもあるが、小さなものだと、家に住めるとか、毎日ご飯が食べられるとか、明日爆弾が落ちないと思える安心といった平和もあると思う。そういう意味で、日本のこの80年は平和だったと思うが、世界には核兵器はあるし、毎日ご飯を食べられない人もいるので、全ての人の平和が実現しているとは言えないと思う。」
(高野律雄(たかの のりお)府中(ふちゅう)市長)
「平和と人権は密接に関係していると思うが、身近なところで人権が蔑ろにされていると感じることはあるか、また、逆に人権が尊重されていて平和を感じるようなことがあればそれぞれ教えて欲しい。」
(依田和歌子(よだ わかこ)町田(まちだ)市ユース)
「人権を侵害されていると感じるのは、自分の進路や生き方について1つの価値観を強く押し付けられる時であり、逆に平和を感じる瞬間については、学校での勉強や、十分な食事に温かい布団といった何気ない日常の中でふと感じることが多々ある。」
(池澤隆史(いけざわ たかし)西東京市長)
「今回の体験を通じて、小中学校等で経験してきた平和学習に、何か改善を考えられるか。」
(坂上優月(さかがみ ゆづき)西東京市ユース)
「大学では平和を学ぶ機会が高校までに比べて少ないので、大学でももっと機会を増やしてほしいということと、小学校から高校までの平和学習においても、主体性をもって生徒が取り組む機会を作ってもらいたいと思う。」
(丸山哲平(まるやま てっぺい)国分寺(こくぶんじ)市長)
「ロシア・ウクライナやイスラエルの問題などを、どう今の教育に繋
(つな)げていくか、どのように伝えれば、よりリアリティを持ってもらえると思うか。」
(小林葵(こばやし あおい)福生市ユース)
「平和に関心がある人だけを集めるのではなく、何かのイベントの折にフリーペーパーの配布等を行って、たまたま手を伸ばしたところに平和に関することがあったというようにすれば、学びの最初のステップを踏める人が増えるのではないか。地域のお祭りやスポーツイベントなどと絡めて、自分たちがたまたま恵まれた環境に生まれたのだということを、少しでも知ってもらいたい。」
このように、平和ユースと市長が、台本の無い生の意見を交わすことで、登壇者だけでなく観客にも心地よい緊張感が生まれ、貴重な議論の場となりました。
平和ユースの皆さんには、これからも多摩の各自治体の平和文化を支える存在であり続けてほしいと願っています。
(平和文化企画課)