和文機関紙「平和文化」No.225, 令和8年10月号

ヒロシマ平和学習受入プログラム
—第2回全国平和学習の集い—

8月5日から7日までの3日間7会場で開催し、全国78自治体(19都道県)のこどもたち877人、引率者293人、ユース・ピース・ボランティア499人(14自治体(3県))、総計1,619人が参加しました。
ユース・ピース・ボランティアは、集いの本番に向け、6月から4回の研修を行い、ファシリテーション技法の研修では、自由に意見を出し合えるような雰囲気を作り、議論を円滑に進めることが大切だということを学びました。
ファシリテーションを学ぶユース・ピース・ボランティア(第3回研修会)

ファシリテーションを学ぶユース・ピース・ボランティア(第3回研修会)

また、研修の中で今年度のスローガンを話し合い、みんなで投票を行ったところ、「はっぴーす!」に決まりました。 これは、「ハッピー」と「ピース」を掛け合わせた言葉で、「人々が笑顔で、人間らしい生活を送ることが平和」、という意味です。
はっぴーす!

「第2回全国平和学習の集い」では、このスローガンを掲載したお揃(そろ)いの水色のTシャツを着用して全国のこどもたちを迎えました。
「第2回全国平和学習の集い」第1部の「被爆体験講話」では、会場ごとに、梶本淑子(かじもと よしこ)さん、笠岡貞江(かさおか さだえ)さん、宇佐美節子(うさみ せつこ)さん、八幡照子(やはた てるこ)さん、近藤康子(こんどう やすこ)さん、岸田弘子(きしだ ひろこ)さん、内藤愼吾(ないとう しんご)さんの7名の被爆体験証言者をお招きし、御自身の体験を中心にお話しいただきました。 その後の質疑応答では、参加者から様々な質問が寄せられました。
被爆体験講話を聴講している様子

被爆体験講話を聴講している様子

第2部の「グループ・ディスカッション」では、広島大学の鈴木由美子(すずき ゆみこ)名誉教授、中矢礼美(なかや あやみ)教授、吉田香奈(よしだ かな)准教授、中井悠加(なかい ゆか)准教授を講師に招き、グループ・ディスカッションの総括・進行をしていただきました。 参加者は、6名程度のグループに分かれ、アイスブレイクによって打ち解けた後、それぞれの地元の戦争被害について紹介し合いました。 続くグループ・ディスカッションでは、「原爆や戦争の悲惨さを学んだ上で、私たちが日常にできる『平和を築く行動』はどのようなものがあると思いますか?」というテーマについて、参加者とユース・ピース・ボランティアが、時間をかけて討議を行いました。
グループ・ディスカッションの様子

グループ・ディスカッションの様子

参加者からは、次のような感想が寄せられています。
<参加したこどもたち>
  • 同じ世代の「初めまして」の人と話すのかと緊張したが、ユース・ピース・ボランティアがとても優しく、話題を振ってくれたり、質問をしたりしてくれたのでとても話しやすく、楽しかった。
  • ディスカッションの際、メンバー全員で一生懸命意見を出し合ったりするのがとても楽しかった。 メンバーのみんながフレンドリーで、積極的に発言していたので、自分も「頑張ろう!」という気持ちになった。
  • 北から南まで、自分と同年代のこんなにも多くの人が平和を願い、平和な世界を創りたいという同じ思いを持っていることが分かって、驚くとともに、とてもうれしかった。
  • 同世代との対話や交流を通して連帯や団結を感じ、自信と将来への勇気を持つことができた。
  • 原爆の悲惨さを知り、平和についての考えを深め、平和のために自分ができることが分かった。 まずは、家族や友達に伝え、その後、身近なことから平和のために役立つような活動をしていきたい。
  • 世界平和を創るために、自分たちは身近な喧嘩(けんか)を無くすなど一人一人が行動を始めていくという使命感を強く感じた。 学校の朝会で全校生徒に伝え、一人でも多くの人に平和とは何かを考えてもらいたい。
  • 平和な世界とするために、自分たちが日頃学校や家で、どのような関わりや過ごし方をしていけばいいのかを考える機会となった。 これからの未来を創っていくのは私たちだという強い意思が芽生えた。
<引率者>
  • 全国各地からこどもが集い、対話や交流を深める機会は大変意義深く、こどもの貴重な学びの場となった。 多様な考え方や経験に触れることができ、今後の成長にも大きく寄与する。
  • 地元の戦争被害を異なる地域の同世代に伝えるとともに、他の地域の戦争被害を学ぶことができて、有意義だった。
  • 他の地域の同世代との意見交換は、貴重な体験である。 受動的な学びが多い中、自分事として平和について考え、意見を交わすことで深い学びにつながる。
  • 終了後、生徒は、「異なる意見の人と交流する楽しさを知った。」、「とても勉強になった。早く地元で発表したい。」と非常にうれしそうに話していた。
  • グループ・ディスカッションで、こども達が積極的に発言し、真剣に取り組む姿を見て、成長を感じた。
  • おもてなし役のユース・ピース・ボランティアは、平和への意識も高く、司会や受付などの運営も行っていて、素晴らしかった。 また、ユース・ピース・ボランティアが開会前から積極的に声をかけ、場を温めてもらったので、緊張も解け、活発に話し合うことができた。 同世代のそのような姿を見て、刺激を受ける生徒も多くいた。
  • 参加したこどもだけではなく、引率した我々も非常に貴重な体験となった。
<ユース・ピース・ボランティア>
  • 被爆の実相や現在の核兵器の状況を学ぶことができたことに加え、世界を平和にしたいという私たちと同じ目標を持った他の地域の同世代の仲間から、これまであまり学習したことのない日本各地の戦争被害の状況を聞くことができ、とても有意義だった。
  • 全国の代表者という仲間とともに、平和について意見を交わし、より平和を強く願うようになり、交流をする大切さが理解できた。 また、想像していた以上に多様な考え方があり、自分と異なった意見を聞き、自分の意識の外にあった考え方も知ることができた。
  • 他の地域からの参加者との交流を通じて、仲間が増えたように感じた。 また、様々な環境で頑張っている同年代の仲間と出会えて、刺激をもらえた。 平和な世界を創るには、様々な人と交流して、仲間を増やしていくことが大切だと思った。 集い終了の際、同じグループの人から「めっちゃ楽しかった」と言われ、やりがいと達成感を覚えた。
  • 学校では習わない平和やファシリテーションの知識やスキルを学び、活動を通して、コミュニケーション能力や傾聴力が向上し、積極性も身に着いた。 今後、培った資質・能力を自分の中に留めたままにせず、学校や今後の生活で発揮したい。
  • これまでは、自分の意見を言うことはあまり得意ではなかったが、活動を通して、初対面の人とも楽しく話せるようになり、また、自分の考えをまとめて上手く伝えることができるようになり、とても楽しかった。
  • 学校の先生に勧められて参加したので、研修前は不安だったが、研修に参加し、意見の異なる人と議論をすり合わせる大切さや多くの人と交流する楽しさを感じた。 集いでは、研修前の自分が想像できないくらい成長し、きちんとファシリテーターを務めることができた。 貴重な経験で、自分の将来や夢に直結する、自分の可能性を広げられた経験になった。
  • 今後も参加したいし、次は平和についてのイベントを企画・運営したり、海外の若い世代と交流したい。
ユース・ピース・ボランティアのコンピテンシー(資質・能力)を調査したところ、大きく向上していました。
例えば、コミュニケーションスキルでは「よくできている」が19%から65%に、同じくファシリテーションスキルでは14%から54%に向上しました。
仲間づくりにつながった全国平和学習の集い

仲間づくりにつながった全国平和学習の集い

令和8年度「ヒロシマ平和学習受入プログラム」紹介動画

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若い世代からのメッセージ2026(約3分)
(平和学習課)
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