留学生会館まつり2010
「アリガトウ」の感謝を込めて広がる国際交流の輪
留学生をはじめ在広の外国人と市民の皆さんとの交流を深めるとともに、留学生に社会参加の機会を提供すること等を目的として、 平成22年11月7日(日)、広島市留学生会館において、会館の一大イベントである「留学生会館まつり2010」を開催しました。
  今年も昨年に引き続き、荒神(こうじん)地域の(えびす)祭り、 広島南授産所(みなみじゅさんじょ)感謝祭と同時開催ということもあり、 国際色豊かな様々なイベントは昨年より多い約2,600人(留学生約250人、外国人約150人、市民約2,200人)の参加者でにぎわい、参加した方々にとっては楽しい1日となりました。 主催―広島市留学生会館、広島地域留学生団体育成支援協議会、荒神地区社会福祉協議会。
  10回目となる今回は、留学生そして留学生会館が、これまでにお世話になった方々に、まつりを通して感謝の気持ちを伝えるため、テーマを「アリガトウ―感謝」としました。 また昨年に引き続き、留学生の意向を反映させるために入居留学生による企画委員会を設け、 イベントの項目、参加方法、広報、実施準備作業等についての企画会議を繰り返し行い、まつりの準備を行いました。 その結果、昨年より各イベントの配分時間にめりはりがつき、充実した内容になりました。
  午前10時、1階交流ラウンジでオープニングセレモニーが行われました。 西村陽子(にしむら ようこ)留学生会館館長による挨拶の後、 各国からの留学生が、今回の祭りのテーマである感謝の言葉「アリガトウ」を各自の母国語で順々に伝えた後、 最後にセレモニーに参加してくださった市民の方々に日本語で「アリガトウ」と伝えました。 その後、市民によるファンファーレ隊の「ブッチーナ」による演奏があり、留学生会館まつり2010の華やかな幕開けとなりました。
  屋外外周での恒例の「お国自慢・味自慢 世界の各国料理屋台」では、10ヵ国から14団体が出店し、 各団体がバラエティに富んだ自慢の料理(ベトナムのフォー、イランのケバブ、中国の肉まんや餃子むすび、ネパールのプリ【揚げパン】等)に腕をふるいました。 今年度は、南側の駐輪場だけでなく、大州(おおず)通りに面した北側にも屋台テントを設け、市民の方々や沿道の皆さんににぎわいを提供しました。
  今年も、環境に配慮し、食器をプラスチック容器から紙の容器に統一して、ゴミの排出減量にも努めました。
  2階ホールでは午前中、日本語スピーチ大会を実施しました。
屋台での楽しいひと時
  日頃から留学生会館で活動されている日本語教室の受講生や、会館在住の留学生や外国人など六名が参加しました。 今回の会館まつりのテーマの「感謝」を題材に、各自が感謝する人や気持ちについてスピーチしました。
  午後の前半は、2階研修室も使用して、「WORLD EXPLORER」と題して、留学生による母国紹介を行いました。 市民の方にとっては留学生や広島市の国際交流員と、直接、興味がある国について話ができるということで、19ヵ国・1地域のいずれのコーナーもにぎわっていました。 また、「WORLD EXPLORER」の最後に、各コーナーの留学生が各国の独特の衣装を身にまとい、ステージに集合し世界の民族衣装ファッションショーを開催し、大変好評を得ました。
  午後の後半では、5ヵ国9グループの留学生によるミニイベントを行い、中国の雑技(ざつぎ)であるディアポロや、イランの踊りを紹介しました。 また、エリザベト音楽大学大学院の留学生による楽器の演奏も行われました。 そして、今回は広島で活動されている車イスダンスクラブに「車イスダンス」を披露していただきました。
クロージングセレモニーで話をする留学生
  1階交流ラウンジでは、留学生会館まつり企画委員会委員長であるブルガリアからの留学生による折り紙の展示と、 広島平和文化センターが推進するエコ活動の一環として、ゴミを恐竜の中に入れて恐竜工作を行っている造形グループ・サンタラ代表の亀井由美子(かめい ゆみこ)さんの協力を得て、エコ恐竜の展示を行いました。 この機会を通じて、留学生だけでなく市民の方々にもゴミのREFUSE(拒否)・REDUCE(発生抑制)・REUSE(再利用)・REPAIR(修理して使う)・RECYCLE(再利用)の大切さを学んで頂き、当財団の環境問題に対する姿勢についてご理解いただけたと思います。
  最後に、クロージングセレモニーでは2階ホールに留学生が勢ぞろいし、「幸せなら手をたたこう」を合唱し、市民の方たちと一体となってフィナーレを飾りました。

(広島市留学生会館)

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