留学生による平和フォーラムを開催
「ヒロシマの心」を母国に
留学の地として広島を選んだ留学生に「ヒロシマの心」を理解してもらい、母国に広めてほしいとの願いを込めて、今年度も二部構成による平和フォーラムを開催しました。

8月3日(土)
(第一部)平和学習会 「被爆の実相を学ぶ」

  講師は平野(ひらの)由美恵(ゆみえ)さん(元NAC・ネバー アゲイン キャンペーン平和大使、被爆体験伝承者・研修生)で、今回は初の試みとして、英語と日本語による講義がそれぞれ1時間、当会館研修室で行われました。
  最初は英語による講義で、「被爆の爪痕」という10分間のDVDを鑑賞した後、日本の歴史や被爆当時のヒロシマの様子、原爆による被害の実相などを写真や絵を使用しながら、詳細に説明されました。 日本語よりも英語の方が理解しやすいインドネシアなどの留学生が10人参加しました。 英語で質疑応答もでき、より深く理解出来たと大変好評でした。
  次に、日本語による同じ内容の講義が行われました。 これには、中国、モンゴル、ベトナム、韓国などの留学生34人が参加しました。 難しくて聞きなれない言葉は、画用紙に大きな字で書いて示すなど、講師の工夫と熱意がよく伝わってきました。
  アンケートの回答には、原爆について「初めて知った」 「想像以上だった」 「放射能の影響で未だに苦しんでいる人がいること、結婚などで差別された被爆者がいたことなどを初めて知った」などの感想が寄せられました。 「原爆に関する考え方が変わった」との回答が83%を占め、言語別の学習により、理解をより深めることができました。 事実を知ることによって、留学生の意識は大きく変わっていきました。

8月6日(火)
(第二部)平和記念式典参列

  留学生とその友人を含む30人が式典に参列しました。
  大勢の市民が参列する式典で、多くのボランティアの方々が、早朝から冷水やおしぼりのサービス、席への誘導など、炎天下で真摯にサポート活動をしている姿に、留学生は大変感動し、その様子から市民の平和への関心の高さを感じとりました。 また、式典を通して、平和の尊さをあらためて感じたように見受けられました。
  参列後のレポートには、「原爆は絶対悪であることを再認識した」 「広島が素晴らしい復興を遂げたことに感動した」 「母国の人々に真実を伝えたい」などの感想が寄せられました。
平和記念式典の外国人席にて参列

(広島市留学生会館)

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