連携強化で合意
広島平和文化センターの代表団が中国を訪問
平成25年11月28日(木)から12月4日(水)までの7日間、広島平和文化センターの代表団が中国を訪問しました。
 本財団は、中国の全国的な平和団体で国連NGOとして登録されている中国人民平和軍縮協会(略称―平縮会(へいしゅくかい))と、昭和63年(1988年)度から相互訪問による平和交流を続けています。
 12回目となる今回の訪中では、本財団理事で広島市立大学広島平和研究所の吉川(きっかわ)(げん)所長を団長とする一行5名が、上海(シャンハイ)市、南京(ナンキン)市及び北京(ペキン)市を訪問しました。
 11月28日(木)、一行は上海浦東(プートン)国際空港に到着し、平縮会関係者の出迎えを受けました。 上海市では、同市外事弁公室(がいじべんこうしつ)の邵慧翔(Shao Huixiang)副主任と懇談し、同市の平和首長会議への加盟を要請しました。 また、上海外国語大学において、本財団被爆体験証言者の植田(うえだ)䂓子(のりこ)さんと森田(もりた)節子(せつこ)さんが被爆体験を語りました。 学生達から、原爆被害について理解が深まったとの声が聞かれるとともに、広島の復興や広島平和研究所の研究内容について質問がありました。
 11月30日(土)、一行は南京市に到着しました。 同市では、南京大虐殺遇難(ぐうなん)同胞記念館を見学するとともに、江蘇(こうそ)省外事弁公室の蔡錫生(Cai Xisheng)副巡視員と懇談し、南京市等の江蘇省内都市の平和首長会議への加盟に協力を求めました。 蔡副巡視員は資料配付などで協力したいと述べるとともに、今回の訪問を契機として友好を深めたいと語りました。
 12月1日(日)夜から、一行は北京市に滞在しました。 北京外国語大学での被爆体験証言では、学生達から、原爆投下から70年近くが経過し被爆体験が失われることへの懸念が聞かれるとともに、日中両国の国民が互いに平和と友好を望む気持ちを伝えあうために自分に何ができるかを考えたい、といった意見も出されました。
 平縮会の朱鋭(Zhu Rui)秘書長ほか関係者との協議では、両団体の連携強化等について意見を交わし、若者同士の交流の仕組みを検討することや、今後も市民レベルでの交流と相互理解を深め、核兵器廃絶のために努力していくことで合意しました。 続いて、中国人民抗日戦争記念館を見学するとともに、平縮会代表団の団長として広島を訪れた経験がある賀釣(He Jun)副会長を表敬訪問し、中国訪問の全日程を終えました。
 この度の訪中では、平成14年(2002年)以来、11年ぶりに上海市及び南京市を訪問し、平和首長会議への加盟を要請することができました。 また、日中関係が憂慮(ゆうりょ)される中、民間交流の意義を改めて感じる機会となりました。
賀釣副会長(左から6人目)ほか平縮会関係者と親交を深めた
吉川団長(左から4人目)ら
団長 吉川(きっかわ) (げん) 本財団理事、広島市立大学広島平和研究所所長
団員 植田(うえだ) 䂓子(のりこ) 本財団被爆体験証言者
森田(もりた) 節子(せつこ) 本財団被爆体験証言者
谷川(たにがわ) (あきら) 本財団国際部部長
山縣(やまがた) あゆみ 本財団平和連帯推進課主査
* 印刷本紙文中で植田(うえだ)䂓子(のりこ)さんのお名前の漢字が間違っておりました。
  (誤) 規子 ⇒  (正) 䂓子
  お詫びして訂正いたします。

(平和連帯推進課)

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