「日本語ボランティアのためのスキルアップ講座」の開催
広島市内では、約20の外国人市民のための日本語教室が、ボランティアグループにより運営されています。 これらの日本語教室を支援し、教室間のネットワークを強化する目的で、研修会を全3回開催しました。
  1月26日(日)、第1回目では、広島国際学院大学教授の伊藤(いとう)泰郎(たいろう)さんに「広島市外国人市民生活・意識実態調査」から見た現状と課題について講義していただきました。 調査結果の数値から見えてくる厳しい現状を示していただき、また調査の自由回答欄に書かれた外国人市民の悩みや意見を紹介していただきました。 参加者からは、「実態を知って驚いた」、「具体的な悩みがわかってよかった」などの感想が寄せられました。
  2月2日(日)、第2回目では、広島市立基町(もとまち)小学校校長の二宮(にのみや)孝司(たかし)さんに、外国にルーツをもつ子どもたちの教育課題と取り組みについて講義していただきました。 ドキュメンタリードラマ「基町アパート」の映像や基町小学校での実際のエピソードを紹介していただき、日本語指導に加えて必要なサポートについて教えていただきました。 参加者からは、「日本語指導力のほか、相手とつながる力も大切だということを学んだ」、「日本語ボランティアの大切さを感じた」などの感想が寄せられました。
  2月16日(日)、第3回目では、公益財団法人ひろしま国際センター日本語常勤講師の犬飼(いぬかい)康弘(やすひろ)さんの指導のもと、「新たなアクションを起こす!」をテーマに、ボランティアグループがもつ共通課題について意見交換を行い、課題解決のためのアクションについて考えるワークショップを行いました。 参加者からは、「しっかり話し合いができてよかった」、「いろんな人の話を聞くことができてよかった」などの感想が寄せられました。
  全3回の研修会で、延べ63人の参加者からは「今後に生かしたい」との感想が多く寄せられ、日本語指導や日本語教室の役割について学ぶ機会となりました。 また、参加者同士の交流の機会となったことで教室間の横のつながりの強化になりました。
日本語学習の現状について学ぶ参加者

(国際交流・協力課)

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