「第4回平和首長会議国内加盟都市会議総会」の開催
及び日本政府に対する「核兵器禁止条約」の早期実現に向けた取組の推進を求める要請文の提出
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第4回平和首長会議国内加盟都市会議総会で議事進行する松井広島市長
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昨年11月10日、11日に、第4回目となる平和首長会議国内加盟都市会議総会を、長野県松本市において開催しました。
被爆地広島・長崎以外の都市では初めての開催でした。
当会議は、平和首長会議の国内における取組の充実を図るため毎年1回開催しており、今回は全国から過去最高となる102自治体・159人(うち首長49人)が出席しました。
11月10日(月)
開会
最初に、平和首長会議会長の松井一實広島市長が開会挨拶を行い、「被爆者の『こんな思いを他の誰にもさせてはならない』という思いを根底に据え、平和の取組を行政と住民が一体となって推進していきましょう」と述べ、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を目指したさらなる取組の強化へ協力を呼び掛けました。
その後、開催地市長である菅谷昭松本市長から歓迎の挨拶を頂きました。
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歓迎挨拶を行う菅谷松本市長 開会挨拶を行う松井広島市長
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11月10日(月)
会議T(情勢報告)
最初のプログラムとして、平和首長会議事務総長の小溝泰義本財団理事長が、「核軍縮に向けた国際社会の取組について」と題して、「核兵器の軍縮・廃絶に向けた最近の国際社会の動向」や「平和首長会議の役割と活動」などの報告を行いました。
松本からの平和のメッセージ
続いて、「松本からの平和のメッセージ」と題して、松本市民の皆様や松本ゆかりの方々から多彩な平和のメッセージを頂きました。
松本市文書館特別専門員による講演及び松本市の小学生による詩の朗読や中学生による平和学習の発表、広島平和記念式典に参加した中学生や高校生の平和への思いの発表等を行うとともに、松本市の紹介ビデオや、松本ゆかりの著名人である指揮者の小澤征爾さん、バレエダンサーの二山治雄さん、芸術家の草間彌生さんからの平和のメッセージビデオを上映しました。
また、特別ゲストとして女優の樹木希林さんから平和のメッセージを頂きました。
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情勢報告を行う小溝広島平和文化センター理事長
平和学習の発表を行う松本市の子どもたち
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11月11日(火)
会議U(平和に関する取組事例の報告)
2日目の最初のプログラムとして、山形県米沢市の安部市長及び長野県安曇野市の宮澤市長からそれぞれの市の平和に関する取組事例の報告をしていただき、加盟都市における今後の取組に資するものとしました。
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宮澤安曇野市長(左から2人目) 安部米沢市長
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会議V(議案の審議、意見交換等)、会議W(会議総括文書の採択)、閉会
次に、松井市長が議長として議事進行役を務め、議案の審議等を行いました。
議案の審議では、平和首長会議国内加盟都市会議規約を定めるとともに、来年度以降の総会開催地及び日本政府に対する「核兵器禁止条約」の早期実現に向けた取組の推進を求める要請文の提出について了承されました。
続いて、平和首長会議メンバーシップ納付金の負担、2015年NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議への平和首長会議代表団の派遣等について事務局から説明を行いました。
その後、出席者による自由な意見交換を行い、神奈川県藤沢市の鈴木恒夫市長からの「被爆70周年をイメージした国内加盟都市会議のロゴマーク作成」の提案を始め、多くの首長から有意義な意見を頂きました。
最後に、会議の概要等を盛り込んだ「第4回平和首長会議国内加盟都市会議総会総括文書」を採択して閉会しました。
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日本政府に対する要請文の提出(左から松井広島市長、宇都外務大臣政務官)
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日本政府に対する要請文の提出
総会での決定に基づき、昨年11月27日に、松井市長と黒田正代長崎市東京事務所長、高山満松本市総務部長が外務省を訪問し、「核兵器禁止条約」の早期実現に向けた取組の推進について安倍晋三内閣総理大臣宛ての要請文を宇都隆史外務大臣政務官へ提出しました。
要請文を受け取った宇都外務大臣政務官は「平和首長会議の首長の皆様の思いを私自身しっかりと受け止めさせていただいた。被爆70周年、NPT再検討会議に向け、広島市、長崎市、平和首長会議ともしっかりと連携を図りながら、オールジャパンで取り組んでいきたい。」と述べられました。
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(平和連帯推進課) |
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