県外海外在住被爆者証言ビデオを収録しました
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、国内(県外)や海外で生活されている被爆者の証言を収録しています。
  今年度は、国内では富山県(2人)、石川県(2人)、山梨県(1人)、長野県(2人)、岐阜県(2人)、静岡県(3人)及び愛知県(4人)在住の被爆者を、海外では韓国(3人)、台湾(4人)、カナダ(1人)、ブラジル(1人)在住の被爆者を収録しました。
  「川を見ると死んだ人や生きている人とかが重なり合って水が見えないくらいぎっしり埋まっていました。鉄骨だけ残っている電車の中には、肉がない骨だけのがい骨が4人くらいいらっしゃった。」
  「家のそばをトラックが通ったんです。マネキン人形みたいに白い足がトラックで揺れたりするのを見たことがあります。子ども心に何かお人形を乗せているのかしらと思ったら、近所のおじさんが『違うよ、亡くなった人を乗せて走っているんだよ』って……」
  「地獄以上、想像以上ですよ。本当にいかに原爆は恐ろしいか、やっぱり伝えておかないとその恐ろしさはわからないでしょう。」
  「子どもたちが『水をちょうだい』『お母さん』『兵隊さん、あのかたきをとってちょうだいよ』と言いながら、亡くなっていくのを見ました。」
  「姉が亡くなって火葬にするとき、『あ、まだ腹が焼けてないぞー』とか、『脳みそを片付けなきゃあ』と言うのを、13歳の子どもがぼう然と眺めてた。」

  これは、この度収録した証言の一部です。
  証言は、被爆時の状況のほか、県外や海外へ移られた時の状況、その後の生活についても語っています。
収録の様子
  収録した映像は、編集後、館内及びホームページで公開するとともに、平和学習資料として貸出しをする予定です。
  今後も、国内・国外を問わず、貴重な被爆証言を少しでも多く収録し、後世に伝えていきたいと考えています。
  祈念館では証言映像のほか、被爆体験記や関連図書を読むこともできます。 ぜひ来館いただき、被爆者の「こころ」と「ことば」に触れてください。

(原爆死没者追悼平和祈念館)

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