「日本語教室ボランティア養成講座」の開催
様々な国籍の外国人市民が増加し、定住化が進む中、外国人市民が地域住民との交流を深め、コミュニティ活動へ参加・参画できるようにするための環境づくりが必要となっています。 こうした中、地域の日本語教室は、外国人市民の日本語学習支援にとどまらず地域住民との交流の場にもなっています。
  そこで、日本語教室活動の支援の一環として、地域日本語教室のボランティアを養成するため、公益財団法人ひろしま国際センター日本語常勤講師の犬飼(いぬかい)康弘(やすひろ)さんを講師としてお迎えし、主にこれからボランティア活動を始めようと考えている人を対象とした全4回の講座を開催しました。 定員の30人を超える申し込みがあり、36人が受講しました。
  2月16日(火)、第1回目は、地域日本語教室の代表者による教室紹介から始まり、広島在住の外国人市民の協力を得て、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語など外国語だけの環境を体験するワークショップを行い、学習者の立場を体験しました。 日本語教室とはどういったところなのか、外国語体験や学習者の声を通して、みんなで考えました。
  続いて2月23日(火)、第2回目は、「やさしいにほんご」について学びました。 災害時などの情報伝達の大切さを学び、「やさしいにほんご」の基礎についての講義の後、グループに分かれて、実践的なワークショップを行いました。 日本語をわか
第1回目のワークショップの様子
りやすく伝えることの難しさと重要性を実感したという声が多く寄せられました。
  3月1日(火)、第3回目は、当財団の通訳相談員のビルヒニア・ゴンザレズさんによる日本語学習体験談から始まりました。 学習者の生の声を聴くことで、学習者が感じるさまざまな困難や壁を知り、相互理解の大切さを学びました。 さらに、学習者の生活に沿った支援の必要性を学び、学習者の視線に立った支援の方法について考えました。
  そして、3月5日(土)、最終回の第4回目は、「ひろしま日本語教室」の協力を得て、実際の教室活動を見学しました。 さまざまな感想や意見が寄せられ、意見交換も行いました。 希望調査では、多くの受講者が「教室ボランティア活動をしたい」と回答し、日本語教室活動への関心が高まりました。

(国際交流・協力課)

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