和文機関紙「平和文化」No.199, 平成30年11月号

こども平和キャンプ

~楽しみながら平和を考える~
 本財団では、6月2日から1泊2日の日程で、小・中学生向けの平和キャンプを広島市似島(にのしま)臨海少年自然の家との共催で実施しました。
 通算25回目となる今年のキャンプには、4年生以上の小学生19人、中学生3人、18歳以上のボランティア3人の計25人が参加しました。
被爆電車内で説明を聞く様子
被爆電車内で説明を聞く様子
 1日目は、被爆体験伝承講話を聴講後、被爆後の復旧の様子を紹介したアニメを鑑賞するなど被爆の実相について学習し、続いて、原爆ドーム前から広島港まで被爆電車に乗り、車内で沿線の被爆建物などについて説明を受けた後、似島へ移動しました。
 似島では、原爆で傷ついた沢山の人々を収容した似島について、歴史を含めて詳しく学び、遺構を見学しました。
 夜には、ピースキャンドルを灯し、親睦しんぼくを深めました。
 2日目は、似島とバウムクーヘンの関わりを学び、実際に皆で協力してバウムクーヘンを作り、おいしく食べました。
 最後に、似島原爆慰霊碑を参拝し、班ごとに2日間の学習の振り返りを行いました。 振り返りの中では「原爆でたくさんの人が苦しんで辛い思いをしていたことが分かった」、「平和がどれくらい大切かが分かった」といった声が出るなど、次世代を担う小・中学生が、楽しく時間を過ごしながら、平和について考える有意義な機会となりました。

(平和記念資料館 啓発課)

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