多くの来館者がある8月に、混雑対策の一環として、平和記念資料館所蔵の関連資料を原爆死没者追悼平和祈念館に展示する共同特別展を開催しました。
これは、同祈念館の企画展「暁
(あかつき)部隊 劫火
(ごうか)ヘ向カヘリ -特攻少年兵たちのヒロシマ-」と連動するものです。
会場風景:中央のテーブルで元暁部隊員の体験記を紹介しました。
被災者に水を飲ませた水筒
(新井好雄(あらい よしお)寄贈)
戦闘に備え訓練に明け暮れていた暁部隊に与えられた最後の任務は、被爆により焼け野原になった広島の街で苦しみ喘
(あえ)ぐ人々を救うことでした。
闘う相手は、負傷者や遺体の無残な光景と凄まじい臭気でした。
被災者に水を飲ませた水筒
(新井好雄(あらい よしお)寄贈)
彼らは最も早い時期の入市被爆者であり、暁部隊が広島の街で目撃した原爆被害の悲惨さを通じて、核兵器の非人道性を訴えました。
一か月の開催期間中、16,295人の方の来場をいただきました。
見学者からは、「暁部隊の活動に感銘を受け、被爆後の救護や復興についてもっと知りたいと思った。」「リアルな物語に触れ、多くの市民が犠牲となったことに改めて怒りが湧いた。」「永遠に語り継ぐべき内容である。」等の感想が寄せられています。
<展示構成> ・8月6日の混乱 ・総力を挙げて ・闘いの果て
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<展示資料> ・写真 28点 ・市民が描いた原爆の絵 15点 ・実物資料等 25点
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【お問い合わせ】 平和記念資料館 学芸課 TEL(082)241-4004 |