11月24日(日)に開催し、広島市や近郊で国際交流、国際協力活動をしている69の市民団体や企業が、多文化共生・異文化理解や地球環境・日本文化体験など多彩な事業を催し、約2,000人の来場がありました。
参加した外国人も日本人も、世界各国の文化に触れる一日となりました。
(主催― 本財団/共催― 独立行政法人国際協力機構中国センター、広島市)
安田女子大学文学部書道学科の書道パフォーマンス
オープニングセレモニーでは、安田
(やすだ)女子大学文学部書道学科の学生による書道パフォーマンスが披露され、「繋」を、ダイナミックに書き上げ、見学者から大きな拍手が起こりました。
森崎ウィンさんトークショー「多様性を認め合い、共存していく社会にむけて」
ゲストスピーカーに、国内外で俳優として活躍されている森崎
(もりさき)ウィンさんを迎えました。
ミャンマーで生まれ10歳から日本で過ごすご自身の経験、国内外で活動するうえでの相互理解の必要性やメッセージについて、パネリストの方々と話を深めました。
多様性や多文化共生について120名を超える来場者と考える時間となりました。
国際フェスタでの多彩な事業
市民団体等活動紹介コーナーでは14団体が活動の紹介ブースを設け、それぞれの国際交流・協力活動について紹介しました。
また、外国文化の体験では、中国の切り絵体験、中国結び(中国式組み紐ひも)体験コーナーを催し、日本伝統文化の体験では、着物の着付け、茶道、いけばな、書道などのコーナーを催しました。
さらに、国際会議場南側の平和大通り緑地帯では、「ひろしま国際村~世界の屋台」と称し、13団体が世界の様々な料理を販売しました。また、「国際協力バザー」会場には9団体が参加し、各国の民芸品などを販売しました。
青少年の国際交流活動発表会
海外の青少年と交流した広島の若い世代の4グループが各々の交流の実績や感じたことなどを発表しました。
(交流の様子は表紙の写真を参照)
そのうち、広島市の平和記念公園とパールハーバー国立記念公園との姉妹公園協定に基づき、被爆者と共にパールハーバー国立記念公園を訪れた若者たちからは、現地若者との意見交換で、被爆当時の状況やその後の影響に関して多くの質問があったことが紹介され、積極的にヒロシマを理解しようとする姿勢が印象的であったとの感想がありました。
また、真珠湾攻撃を経験した退役軍人家族の方との交流では、先方から「相手を憎むのではなく、お互いに歩み寄ることが大切である。」という発言があり、その言葉に共感したとのことでした。
こうした体験を踏まえ、若者たちは、平和について未来志向で交流することの大切さを強調し、今回学んだことを生かして、これからも現地の方々との交流を続け、被爆の実相を伝える活動に取り組んでいきたいと決意を示しました。
(国際市民交流課)