広島市には約2万2千人の外国人市民が暮らしていますが、日本語でのコミュニケーションが困難な方も多くおられます。
こうした外国人市民と分かりやすい日本語で交流し、彼らが生活していくための日本語能力を身に着けるサポートを担うボランティア市民を養成するため、広島平和文化センターでは「日本語ボランティア養成講座」を開催しています。
令和6年度は、広島YMCA専門学校の日本語教師を講師に迎え、5月~6月にボランティア経験者を対象とした講座を開催し、延べ32名が受講、9月~10月には初心者を対象とした講座を開催し、23名が受講しました。
受講者には、外国人市民向けの日本語教室「へいわこうえん日本語教室」で学習者のサポートも体験してもらい、既にボランティア活動をしている人にとってはスキルアップの機会に、これから活動を始める人にとっては活動のイメージを持ってもらう機会になりました。
日本語教室は、外国人市民が日本語を学び、日本の生活や文化を知って、慣れ親しみ、地域に馴染んでいくための場所の一つであると同時に、日本人ボランティアにとっては、異なる文化を知ることのできる場所となっています。
同じ地域で暮らす住民同士として、日本語を教える・教えられるという関係性に留まらず、日常を共有する交流を通して、日本語教室がお互いにとって大切な場所になるよう、そして、関わる人たちが一人でも多く増えるよう取り組んでいます。
(国際市民交流課)