大量破壊兵器使用100周年記念行事への出席
小溝(こみぞ)泰義(やすよし)平和首長会議事務総長(本財団理事長)は、今年4月21日から24日の間、平和首長会議の副会長都市であるベルギー・イーペル市を訪問し、大量破壊兵器使用百周年記念行事として開催された国際会議「大量破壊兵器の一世紀」に出席しました。 この会議は、第一次世界大戦中の1916年4月、同市近郊で史上初の毒ガス攻撃が行われたことを記念して開催されたものです。
  会議は、「大量破壊兵器の廃絶について啓発しているイーペル市と平和首長会議の活動に感謝する」というバージニア・ガンバ国連軍縮担当次席上級代表の挨拶により始まり、毒ガス攻撃の専門家や被害者、平和首長会議の副会長都市であり、イラン・イラク戦争で化学兵器の被害を受けたイラク・ハラブジャ市の市長などがスピーチを行いました。 また、アメリカン大学のピーター・カズニック教授による
「広島への原爆投下は戦争終結には不必要であった」ことを実証するプレゼンテーションや、ピースボートで証言を行いながら航海中の被爆者のビデオメッセージも上映されました。
  小溝事務総長も「原爆が広島に与えた影響」というテーマでプレゼンテーションを行い、被爆者の写真や四国(しこく)五郎(ごろう)氏の人影の石の絵などの映像を多用し、被爆の実相とその後の復興について説明を行いました。 また、「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という被爆者のメッセージを紹介し、核兵器の非人道的影響に関心が高まる中、世界中の人々が被爆地を訪れ、核兵器が絶対悪であることを共通認識とすることが必要だと強く訴えました。
  今回の会議は、大量破壊兵器である化学兵器や核兵器の専門家がそれぞれの立場から発表を行った他、毒ガス被害者が証言を行うなど、多面的・多角的な構成となっていました。 そうした中、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け取り組んできた広島の代表として小溝事務総長が出席したことは、特に意義深いものとして参加者に受け止められました。
プレゼンテーションを行う小溝事務総長

(平和連帯推進課)

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