平成28年11月19日(土)、広島平和記念資料館資料調査研究会の研究発表会が開催され、4人の研究者が発表しました。
来場者は約90人でした。
○ 直野章子 会員 (広島市立大学広島平和研究所教授)
「『原爆体験記』の刊行と『原爆体験』の形成」と題し、広島市の募集で集まった「原爆体験記」原本と、複数ある刊行本での記述を比較し、編集の傾向とその影響を報告しました。
○ 石丸紀興 会員 (広島諸事・地域再生研究所代表)
「GHQ(/SCAP)が推進した政策による日本の都市政策への影響等に関する研究」と題し、日本占領下の都市政策について報告しました。
○ 静間清 副会長 (広島大学大学院工学研究院特任教授)
「広島平和記念資料館所蔵の仁科土壌資料および黒い雨を浴びた衣類とフォールアウト雨域について」と題し、資料館所蔵の黒い雨を浴びた衣類の放射能を新たに測定し、他のデータと比較した分析結果を報告しました。
○ 水本和実 会長 (広島市立大学広島平和研究所副所長)
「最新の核をめぐる動向と論調」と題し、2015年NPT再検討会議後の現状と課題や、オバマ大統領の広島来訪の意味について解説しました。
なお、同研究会の研究成果は報告書にまとめられ、今年5月ごろに発行される予定です。
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