被爆体験記集U・V 「しまってはいけない記憶」 を発行しました
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、被爆体験記を残す意欲がありながら、高齢等により執筆が困難な広島県内の被爆者を対象に、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の職員が聴き取りと代筆を行い、被爆体験記の執筆を補助する事業を行ってきました。 平成18年から現在までに116編の被爆体験記が完成しています。
 昨年の被爆70年を機会に、これまでにまとめた被爆体験記を本にして発行しました。 ページ数の関係で50編に留まりましたが、広島市内の全中学校・高等学校、市立図書館、県内の主要図書館、県内の大学図書館等に配布しました。
 昨年度末に中学校・高等学校にアンケートを取ったところ、次のような意見が寄せられました。
 「被爆70周年ということもあり戦争と平和について深く考える機会が多く、新着図書コーナーに本を置くと手に取って読んでいる生徒の姿が見られました。」
 「平和学習における教員の指導の一助とさせていただきました。」
 「被爆者が高齢になるにつれ、直接、体験を伺うことが難しくなってきています。図書館でも新聞等の体験談をコピーしてスクラップしてきましたが、こうして本にまとめて頂けると資料として活用するのに大変役立っています。ありがとうございました。第二集もよろしくお願いします。」
 ただ、ページ数が558、厚みが3.5cmもあるので、手に取るには重すぎるとの意見も複数寄せられました。
 その反省を生かし、平成28年度発行分は、2分冊とし、それぞれ約300ページ、1.8cmほどの本にしました。
 今年度発行のU及びVでは、合わせて58編を収録しています。 表紙には、広島市が取り組んでいる折り鶴再生モデル事業において作られた折り鶴再生紙を使いました。
 各千部発行し、学校と公共施設に配布しました。 主な配布先は、広島市内全中学校・高等学校、広島市内全図書館及び広島県内主要図書館、広島県内全大学図書館です。 一般には配布していませんが、本に掲載されている被爆体験記全編を平和情報ネットワーク>>で公開していますので、ぜひご覧ください。
被爆体験記集U・V
しまってはいけない記憶

(原爆死没者追悼平和祈念館)

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