資料展「被爆詩人・峠三吉 日記からみる1945年」を開催
 平和記念資料館では、詩人の(とうげ)三吉(さんきち)氏に関連した資料展を、平成29年3月30日(木)から7月17日(月)まで、当館東館地下1階で開催しました。
 「ちちをかえせ、ははをかえせ…」の冒頭で知られる『原爆詩集』の著者、峠三吉氏の被爆当時の日記2冊が、平成28年8月、日本共産党中央委員会から広島市に寄託されました。 峠三吉氏は、爆心地から約3km離れた広島市(みどり)町で被爆し、原爆症に苦しみながらも、戦後の広島での文学活動に大きな役割を果たしました。
 この度寄託された日記は、被爆日記、随意日記と呼ばれ、被爆前に一時住んでいた横浜での暮らし、被爆の瞬間や原爆の惨状が克明に書き込まれており、『原爆詩集』の基となりました。
 今回の資料展では、日記2冊の書き起こしを中心に、昭和20年の峠三吉氏の暮らしや被爆時、被爆後を、展示パネル20枚で紹介しました。 また、情報資料室内では、日記に登場する峠三吉氏の描いた絵の複製、関わっていた文学雑誌や『原爆詩集』等の書籍、そして期間限定で実物の日記を展示しました。 来場者からは、「峠三吉の詩は知っていたが、被爆時の様子までは知らなかった」、「この日記が後世まで残っていてほしい」等の感想が寄せられました。
資料展開催中の展示風景

(平和記念資料館 学芸課)

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