「放射線(ほうしゃせん)」のこと知りたい
どんな物質(ぶっしつ)が「放射線(ほうしゃせん)」を出すの?
自然の中にも
放射性物質が!
放射線は宇宙の成立に深く関係してるんだよ。今でも、少しだけど、「宇宙線」という放射線が地球に降り注いでいる。それが大気と反応して放射性物質を作るなどするから、大地や大気も放射線を出しているんだ。
人間が作る放射性物質
ウランが核分裂すると、ヨウ素131やセシウム137など、いろいろな放射性物質ができるんだ。原子炉などの中では、鉄やコバルトなどの物質も放射性物質に変わったりするんだよ。
たとえば、人間の体に欠かせない「ヨウ素」にも、放射線を出す仲間がある。
同じ元素だけど中性子の数が異なるものを「同位体」という。ヨウ素131のように放射線を出すものは「放射性同位体」。ウランやプルトニウムの核分裂で人工的に作られる。
身近な物質が放射線を出すようになることも
それに、ふつうは放射能を持たない物質が、放射線を浴びて「放射化」され、放射線を出すようになることもある。
ただ、放射能はだんだん弱まっていき、再び安定した物質になるんだ。放射線を出さなくなるまでの時間は、元素によって異なり、ヨウ素
131は8日で放射能の強さは半分になるといわれている。